PLUMERIAの日記

天使になった愛犬モモが私に残してくれた愛のメッセージ。モモとの16年5ヶ月の軌跡を辿りながら、私は愛と感謝を受け取っています。そして読者の皆様へ命の煌めきや優しさが届くことを願い書いています。もし心が癒される人が一人でもいるのなら、私はとても嬉しく感じます。きっとモモも、お空から喜んでくれると思います。

ありのままの感情を大切にすること Vol.10

私が仔犬のモモの躾で悩んだことは、

私が叱っても、モモが本気で叱られたと捉えてくれないことでした。

 

犬は本能が強いので、人間の心の内を瞬時に見抜く力があります。

私はどうやら甘く見られていたようです・・・(p_-)

 

当時の私は、喜怒哀楽の中で「怒り」の表現を極端に抑えていました。

女性は優しく、穏やかであるべきだと躾けられていましたし、自分でも心の優しい愛情深い女性でありたいと努力していました。

セラピストという職業柄もあったかもしれません。

他人にも、私のことを「優しく愛に溢れた善良な人」だと見て欲しいと思っていました。

 

仕事においても、モモに対しても、リーダーシップを取れない理由はこんなところにもありました。

 

それまでの人生「和をもって貴しとなす」が座右の銘で、とにかく人と人の間の緊張を和ませる役目が得意でした。

そんな私がいきなり経営者となり、今までやったことのないリードしていく立場になってしまったのですから、自信もなければ、すぐに上手くいくはずもありません。

 

問題が起きる度に、味わったことのない感情が押し寄せ、ビクビクしながら「なんちゃってリーダー」を演じていました。

 

スタッフに指示を出したり、教育する時も、シンプルに真実を述べることができませんでした。

怒っている時も、優しい言葉を上乗せして、本心を隠しているから伝えたいことの半分も言えなくて、「結局何が言いたいんですか?」と質問が返ってくる始末。

 

ある人に、どうやってスタッフに注意したり、叱るのが良いのか相談すると、

「叱るのは一種のパフォーマンスよ!!」なんてアドバイスを受け、チャレンジするも、さらに混乱するばかり…

本当にあの頃は、自分の気持ちは後回しで、「上手くやろう」とテクニックを探していたんですよね。

 

そして、怒りの解放や表現の仕方も全くわからず、自分の本当の感情を抑制していました。

 

私は子供の頃から、家族や親しい人に対しても、拗ねる、閉じこもるといった方法で、怒りを表現していました。

(それに気づいたのは、だいぶ後になってからですが・・・。)

 

人間誰しも「喜怒哀楽」どれも持っている感情です。

全てを抑圧しないで、自分が生き生きとした感情を持っていることを許さなければ、本当の自分の目的に沿った人生は歩めないでしょう。

 

多くの女性は、感情を抑制したり、特にネガティブだと感じる感情をジャッジして、自分を責めています。

さらに「優しく良い人だと思って欲しい」「嫌われたくない」という思い込みに縛られ、本音で生きることを我慢しています。

その制限を取り払えば、ユニークな個性が溢れ出てくるにも関わらず、外に表すことを恐れてコントロールしています。

私は、モモの躾を通して、わかりやすい言葉と凛とした態度で、リアルタイムに叱ったり、リードしていくことを少しずつ学んでいくうちに、本音を表現することの心地よさを思い出していきました。

 

そして、どんな感情もありのままをジャッジしないで受け取ることの大切さに、いつしか気づいていきました。

 

駆け引きも策略もないモモの前で、私は無防備で制限がなく、素直な子供のような自分で居る事ができました。

 

モモは、私が仕事から帰ってくると、庭を猛スピードで駆けまわって、喜びのエネルギーを全身で表してくれました。

そんなモモのお陰で、私の感情は息を吹き返し、イキイキと再出現しました。

 

生きている私たちだから、持っている感情。

私の感情は、私が私であるために必要不可欠なもの。

 

どんな感情も持っている自分に、「そうか、今、そう感じているんだね。」って価値判断をせず、ただ認めることができると、とても楽ですよね。

 

そこからスタートすれば、きっと本当の自分の望みに近づいていけるでしょう。

怒りや恐れにも、人生の新しい扉を開ける鍵が隠れています。

 

もしも、感情を抑えられずに、爆発してしまったとしても、大丈夫!!

 

起きるべきことが起こっただけだから(^^)/ 

全ては完璧!!

どんな事があっても、最終的に自分の心が揺らぐことを許せると、不思議と心が落ち着き、地に足が着きます。

 

兎にも角にも、愛犬との暮らしは、感情が豊かになることだけは間違いなしです!!

ありがとう。

モモのお陰だよ。

幼いモモの日記 Vol.9

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私の名前はモモ。

やっと厳しい訓練が終わって、お家に帰ってこられました。

私の家族はお父さん、お母さん、お婆ちゃん、お姉ちゃん2人。

私の日課は、まず早起きしてお父さんと一緒に散歩に行きます。

お父さんとの散歩は、無言で黙々と歩くだけだから、面白くは無いんだけど、朝の散歩は気持ちいいし大好きなんだ!

毎朝、必ず神社に寄ってお参りするの。

お父さんがお参りしている間、モモはお利口にお座りして待ちます。

お家に帰ると、お母さんがご飯をくれるんだ。

私はいつも腹ペコだから、あっという間に食べ終わっちゃう。

その後、お婆ちゃんのお部屋の窓の下で、「お婆ちゃーーん!!おはよう。モモだよ!!」って声をかけると、お婆ちゃんの食べ残したご飯やおやつが貰えるんだ。

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その後、遅く起きてきたお姉ちゃん達とお庭で遊ぶの。

お姉ちゃん2人の名前はね、アッコちゃんとケイコちゃんっていうの。

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私の飼い主は、どうやらアッコちゃんらしいんだ。

動物病院や綾先生の様子を見ていると、アッコちゃんが私の責任者だって感じたよ。

でも、皆がアッコちゃんを「モモちゃんのママ」って呼んでいるけど、ママっていうよりモモにとってはお姉ちゃんなんだけどね。

アッコちゃんはちょっと頼りないけど、優しいから一番甘えられるよ。

いつも一生懸命だし、モモ大好きなんだ♡

アッコちゃんは、お店をやっているらしい。

一度連れて行ってもらったけど、お店の周りは車がいっぱいで、アッコちゃんがリードをきつく握るからちょっと苦しかった。

道もお家の周りみたいに土がないから、足の裏が落ち着かない感じ。

音もうるさいし、木の下でお昼寝もできなそうだから、モモは「お店番はできないよ」って態度で示した。

アッコちゃんはとっても忙しくて、帰りも遅いから、モモはいつも「早く帰って来ないかな~」って首を長くして待っています。

お休みもいつも仕事の事ばかり考えているみたい。

だからモモは、悪戯して注意を惹くようにしてるんだよ。

だってせっかく生きているんだから、もっと遊んだり、楽しんだりして欲しいなって思うんだもん。

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アッコちゃんの妹のケイコちゃんは、最近長野に引っ越してきて、アッコちゃんのお店を手伝いながら、自分が何をしたいのか悩んでいるみたい。

モモは元気がないケイコちゃんを笑顔にするために、いつもお庭でスタンバイしてるんだ。

ボール遊びやかくれんぼとかするんだよ。

お姉ちゃん達2人がお休みの日は、公園に連れて行って貰うんだけど、いっぱい犬が走っているドックランはモモあんまり好きじゃないんだ。

正直言って、モモは犬の気持ちがあんまりわからないの。

だから、いつも犬に会うと緊張して挨拶がうまくできないから、犬の友達ができないんだ。。。モモが駄目なのかな?

モモはね、人間の気持ちの方がわかるんだよ♡

 

お姉ちゃん達2人はよくケンカしてるよ。

姉妹っていろいろあるのかな?

モモにもいっぱい兄弟がいたけど、今頃どうしてるだろう?

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昼間は家族がそれぞれお出かけするから、モモはお庭の木の下でお昼寝したり、鳥や虫達を観察したりしています。

モモのお家のお庭には、大きな木がいっぱいあるから、とっても気に入ってるんだ♡

木の下でお昼寝していると、楽しい夢を見るし、元気が出るの!!

 

そして、夕方の散歩はお母さんと一緒に行きます。

お母さんはモモにとてもわかりやすいように色々教えてくれるの。

お利口にできると、頭を優しく撫でてくれるよ。

その後、やっとご飯が食べられるんだ。

モモのご飯は一日2回だから、すごくお腹が空いてて、またすぐ食べ終わっちゃうんだけど。

人間は3回食べられるから羨ましいな。

でも、モモには秘密兵器のお婆ちゃんが居るから、お腹が空いたら「お婆ちゃん、モモです!! 何か下さい!!」って叫ぶとおやつが貰えるんだ。

 

家族はそれぞれ悩みがあって大変そうだけど、モモはこのお家が大好き。

ずっと、ずっと皆と一緒に暮らせますように♡

問題行動の原因は飼い主にあり vol.8

それから面会謝絶状態で、モモが帰ってくる日を今か今かと待ちわびて過ごしました。時々、モモのトレーニングの様子を、隠れて覗きに行き、寂しさを堪えて陰から見守りました。

 

綾ちゃんに電話して様子を窺うと、

「モモは犬との協調性がないけど、とても賢くて性格も良いし、何も問題がないよ~!!」

「こりゃ、飼い主の問題だね~! アッキーの躾け教室の方が本当は必要だよ!」

とのこと・・・。

 

どうやら私は、タイミング良く叱ったり、根負けしないで繰り返し言い聞かせるなどのポイントを、まるで押さえられていないようでした・・・(T_T)

 

確かに私が叱っても、モモは遊びの延長のようにしか捉えず、全然言うことを聞きません。私はそんなモモにイライラして、ダラダラと怒ってしまう・・・という、全くメリハリのない躾け方をしていました。

叱る時は、リアルタイムで瞬時に、分かりやすい言葉と声で言い聞かせるのがコツです。

 これが又、なかなか上手くいかないのですよ。

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犬に問題行動が現われる原因は、飼い主にあります。

犬を躾ける時に、本腰入れてちゃんと叱ること、それは愛です。

家族の一員となり、意思疎通が取れ、調和して暮すことができるようにちゃんと躾けることは、愛犬の幸せな一生のために絶対必要です。

 

レーニング終盤、面会が許され、両親と一緒にモモに逢いに行きました。

私たちに気づいたモモは、大喜びで駆けて来て、興奮して飛びついてきたのです。

その時、力が弱い母が尻餅をついて転んでしまいました。

その様子を見て、綾ちゃんはものすごい勢いでモモを叱って、モモは喜びも束の間ションボリ立ちつくしていました。

私は可哀想になって、すぐに慰めたかったのですが、綾ちゃんの躾が無駄になってしまうと思い、ぐっと堪えました。

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ドックカンパニー ソレイユさんでのモモの様子を見ていると、モモが寄り添っているラブラドールレトリバーの老犬がいました。

綾ちゃんに聞くと、「モモが唯一慕ってくっついているあの子は、癌を患っていてね、もう命は長くない子なんだ。」とのことでした。

私にとっては暴れん坊のやんちゃなモモでしたが、とても優しい表情をしていました。

他の犬達と比べても、モモは温和しい方に見えました。

きっと、モモは仔犬の頃から、とても心優しい子だったんだね。

モモと私、どっちがリーダー? vol.7

カリーさんも帰国し、モモも自分のハウスに慣れて、ようやく生活のリズムが整ってきました。散歩や食事のペースも掴めてきました。
しかし、相変わらず可愛がるばかりで躾けられない私。

そして、モモはどんどん我がままになり、言うことを聞かなくなっていきました。

最初は仲良く遊んでいても、いつの間にか負けず嫌いのモモがエスカレートして、私の服をひっぱったり、飛びついたり、気付くと私の脚に絡まって腰を振ってたり・・・。

「もう可愛くない!!」と私はそっと家の中に逃げ込む・・・そんな状態が続きました。

そう、いつの間にかモモは私のリーダーになっていたのです。


実はこの手紙は、モモの生まれたお家の方からいただいたものです。

16年経過した今でも、大切に保管していました。

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「犬は、群れの中で自分の位置を持って暮らします。

リーダーに逆らうことは群れから追放されることであり、群れの規則には忠実でなくてはならないという本能を持っています。人間の家族が群れです。

リーダーを教えてあげて下さい。

(強くて信頼でき、常に視野に入れ守ってくれるのがリーダーだと思っていますので、その家の主人を本能的にリーダーだと思いますが、犬は家族の最下位でなくてはなりません。)」

 今は、ここに書かれている意味がとても良くわかるのですが、当時の私はどうして良いのかわかりませんでした。

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モモを飼うことになった時から、もし躾けに困ったら、7ヶ月から遅くても9ヶ月の間に訓練をした方が良いだろうと考えていました。

大型犬なので、もし人に危害を加えてしまった時、最悪保健所に連れて行かなければならないケースもあると聞いていたので、手遅れになる前にしっかり訓練して、人間と仲良く共存できるように躾けるのが飼い主としての責任だと思っていたからです。

私はモモの頼もしいリーダーではありませんでしたが、モモを幸せにしたいという強い思いがありました。

 

モモを飼い始めて7ヶ月が経過し、私は暴れん坊のモモに手を焼いて、ソレイユの綾ちゃんに相談しました。

すると、すぐに様子を見にきてくれました。
そして、そのままモモを数カ月教育するといって連れて行ってしまいました。

モモは、訳もわからず、とても不安そうにこちらを振り返りながら、仕方なく車に乗り込みました。

私も「そろそろ訓練に出す時期かな?」と漠然と覚悟してはいましたが、まさか当日連れて行かれるとは思っていませんでした。

あまりに突然で、私も家族もモモを連れ去っていく綾ちゃんの車を泣きながら見送りました。

モモの不安そうな顔が目に焼き付いて胸が痛み、寂しくて仕方がありませんでした。

「私が躾けられなかったばっかりに・・・モモごめんね・・・」と凹みました。

当時の私は、リーダーシップを取ることにとても抵抗がありました。
サロン経営者としても、愛犬との関係においてもです。

「私がリーダーなんて、きっと無理・・・」と超えられない壁のような思い込みがあったのです。

 

恐れを克服しようとするのは抵抗だった… vol.6

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 モモが元気を取り戻し、退院して家に帰ってきました。

家族は喜んで、純粋にモモを可愛がりました。

私だけが、小さな頃からの思い込みが完全にぬぐい去れず、犬に対する「恐い」という思いと闘っていました。

それでも私は、可愛いモモのために、恐れを克服しようと頑張りました。

恐れを手放し(結局は手放したつもりなだけ)、躾けまで手放して可愛がりました。

その当時はわかりませんでしたが、【恐れ】がある時に、恐れを持っている自分を否定したり、克服しようと頑張ったりすると、違ったカタチで恐れが現われるものです。


結局は「また恐がらせたら可哀想」「またストレスを感じさせてしまってはいけない」「幸せにしてあげられなかったらどうしよう?」というカタチを変えた【恐れ】を抱えて、ただ優しく甘やかしているだけで、モモを信頼するということから遠ざかってしまいました。

大型犬は、仔犬といっても力があります。モモは目を離すと柵をよじ登って外に出て、家具をガリガリ噛んだり、壁を壊したり、家の中を荒らしていました。

可愛い玩具やぬいぐるみを与えても、数分でボロボロ。

成長ぶりはすさまじく、朝出掛ける前と、夜帰宅した時では、ひとまわり大きくなっているし、顔の形が変わっているので驚きました。

犬が苦手だった私には、小さな怪獣にしか見えませんでした。

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ワクチンを2回打って、はじめて外の世界に触れることが可能になった時、いつも家の中では我が物顔のモモが、玄関の隙間から外を覗いてビクビクして恐がっていました。

「小さな怪獣も初めての世界は恐いんだね♡」

私はクスクス笑いながら、抱っこして外に出してやりました。

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それから数日して、モモがやっと自分から外に出られるようになったのを期に、そろそろ庭のハウスで飼おうということになりました。

 

その頃、たまたまアメリカから妹の友人が来日し、数日我が家に滞在するということになりました。ならば「玄関を綺麗にしなければ」ということで、玄関に住んでいたモモを庭のハウスに移しました。

今となっては実にタイミングが悪い日に外に出してしまったと反省しています。

 

モモはアメリカ人のカリーさんにあからさまに嫉妬して、牙を剥き、私たちも凶暴で手がつけられませんでした。

最初、可愛い仔犬にあえて「so cute♡」と喜んでいたカリーさんも、最後は恐がって近寄れなくなりました。 

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私はモモの気持ちもわかったので、なるべく外で一緒に遊ぼうとしたのですが、恨み節で吠えてくるし、常にふくれっ面だし、私も「カリーさんの前でどうしてもっと可愛くできないの?」とモモを責める気持ちが湧いてきて悲しくなりました。

 

どうしてわかってくれないの ?

わたしはただみんなと楽しく遊びたいだけなのに・・・

みんなにとって大切なものは何 ?

人間の大切なものって何なのかな ?

なんだか 愛して貰えない気がする・・・

恐いよ・・・

 

~戸惑いと抵抗~頭でっかちの躾でモモが入院 vol.5

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ここはどこだろう?

昨日まで一緒だった、ママやお兄ちゃん、お姉ちゃん達はとってもフワフワであったかかったのに・・・どこへ行っちゃったの?

この人達は誰だろう? 

どうしてわたし、ここにいるの?

もしかしてわたし、人間なのかな?

・・・これから どうなるんだろう・・・・

 小さなモフモフのモモは、生後約30日で我が家にやってきました。
初めての夜、縁側に置いたゲージの中にタオルを敷いてモモを寝かせ、私は自分の寝室に入りました。


夜中、キューキュー甘えた声で泣くモモのところへ行って、抱きしめたかったけれど、まだ犬には慣れていなかったし、ちゃんと躾けなければいけないと思って、朝まで様子を見に行くのを我慢しました。

今思うと、ママや兄弟と離れ離れになって知らない家に来て、どんなに心細かったことか・・・。
初日くらい、側に寄り添ってあげれば良かったなぁ~。

モモごめんね♡

 

自分にとってとても重要で、しかも未知の体験がやって来た時、私は大きな戸惑いや抵抗反応が現れて、興奮状態になります。

大抵それは「やる意味がある!」「変化した時に得る宝物が大きい!」という魂からのサインなんですけど。

 

私はその夜、交感神経がびんびんに働き、モモのことが気になって一睡もできませんでした。

 

お日様が顔を出し、空が薄明るくなると、朝が来るのを今か今かと待っていた家族が、目の下に隈を作って、同時にそれぞれの部屋から出てきました。

皆が同じ思いで夜を過ごしていたことがわかり、大笑い!!

一目散でモモのところへ向かいました。

 

「良かった~生きてた~♡」

 皆ほっとして、撫でたり、抱っこしたり。

ほんと可愛くて、見てるだけで癒されて、仕事に行くのが嫌になっちゃいました。

 

この頃の私は、仕事場に行く=戦場に行く戦士のようでした。

 ヒーリングの仕事にも関わらず・・・。

解決しなければならない問題をいつも抱えていて、自分の内側と外側がバラバラな感じがしていました。

だからモモは、私のところにやってきた【癒やしの救世主】のようでした。

 

でも、トイレの躾ができるまでは、そこら中でウンチやオシッコをするし、慣れない環境でストレスのせいか下痢をしたり、ご飯を食べなかったり・・・家の中はしっちゃかめっちゃか。

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そんな状態なのに、仔犬の育て方のマニュアル本で頭でっかちになった私の、「前のめり躾け教室」がはじまりました。

「小さなうちに私がリーダーだと教えなきゃ」と、それ程の悪さをしていないのに「いけない!!」とひっくり返してお腹を上にして叱ったりして「モモは私より下なんだよ!」と教え込もうとしてしまいました。

頭でばかり考えて、感情は焦り、ゆっくり育もうという余裕がありませんでした。

モモと私の間に流れる自然のリズムに委ねることができなかったのです。

 

モモは日に日にストレスを抱え、気付いたら体力が弱って死にそうにり、入院してしまいました。

1週間、病院に入院している間、私は毎日面会にきました。


家族に会えて喜んでくれるのかと思いきや、モモは私の顔を見るなり後ずさりして逃げました。

そこで初めて気付いたのです。

ガガーーーーーン!!ストレスの原因は私だったのね!!

私はショックを受け、こんなに小さな生まれたてのモモを傷つけて、恐がらせていた自分を責めました。

モモとの出会い vol.4

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2002年4月24日に、長野県飯田市の原さんのお宅で、牡5頭、牝3頭のゴールデンレトリバーの仔犬が生まれました。

私は犬知識ゼロだったので、「ゴールデンレトリバーの飼い方」や「犬の躾け方」の本を読みあさり、一ヶ月後には頭でっかちな飼い主候補となりました。

更に、ゲージ、首輪、リード、トイレシートやご飯用のお皿など、必要な物を買い揃えて準備をしました。

そんな私を横目で見て見ぬ振りをする父・・・。

私は、この段階で止められなかったので、きっと父が「ゴールデンもいいかなぁ~♡」と考えているのだと思いました。

 

そしていよいよ、綾ちゃんがゴールデンの仔犬を飯田に引き取りに行く日が来ました。

南信の飯田までは車で3時間ほどかかります。

 

綾ちゃんに「父からまだ承諾を得ていないけれど、なんとかする!!」と話し、綾ちゃんも「とりあえず連れてくる!!」と出掛けて行きました。

 

その日は、仕事がお休みの日でした。

初めての仔犬、そして父を本当に説得できるのか・・・?

私はソワソワして何も手につかず、連絡を待っていました。

 

「アッキーに顔がそっくりな女の子がいたから、この子を連れて帰るね!」と綾ちゃんから連絡が入り、どんな子が来るのか、ワクワクドキドキでした。

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長野須坂東インターの高速を降りてすぐ近くにあるTSUTAYA書店の駐車場で待ち合わせ、私は綾ちゃんと仔犬の到着を首を長くして待ちました。

 

そして、待ちに待った仔犬との運命の出会いの時が来ました。

ママや兄弟と離れ離れになってしまった仔犬は、まだ訳もわからず、高速に揺られて疲れているようでした。

 

愛嬌のある丸顔で身体もマルマルしていて、毛の色も私の好みのクリーム色。

私が手を出すと、指をぺろぺろ舐めてニコニコしていました。こんなに可愛い犬は初めてで、離したくないと思いました。

でも、どうやって扱って良いのかわからず、ちょっと怖くもありました。


すぐに連れて帰りたくなりましたが、とりあえず父を説得しなければならなかったので、仔犬を綾ちゃんに託して家に帰りました。


私は、仕事から帰宅した父に、ゴールデンレトリバーの仔犬が飯田からやってきた事、その子のとびっきりの愛らしさを、ありったけの情熱を込めて伝えました。

私の熱意に押され、頑固な父が折れました。

「明日連れて来て貰いなさい。その子を飼うことにしよう。」と言ってくれた時は、

もう嬉しくて嬉しくて、父に抱きつきたい気分でした。

綾ちゃんに「飼えることになったよ!!」と興奮状態で報告した時のことを今でも鮮明に覚えています。

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そして翌日の夕方、ゴールデンの仔犬が我が家にやって来ました。

 

家族は皆、仔犬をひと目見た瞬間から、メロメロ♡

本当に可愛いかったなぁ~♡

 

名前は母が付けました。

普段、自己主張を全くしない母が

「名前は私に付けさせて!!きっと私が一番面倒をみることになると思うから!!」

と珍しく後に引かず、仔犬はモモという名前になりました。

モモの正式名称は「Apricot  Blossom

その名の通り、モモは林檎、杏、桃、葡萄など北信の名産品の果物が大好きな子になりました。

我が家には林檎、杏、プルーンの木があるので、実りの季節の散歩は大興奮!!

 

葡萄やプルーンは、犬には食べさせない方が良いみたいですが、モモは平気でした。

モモ、い~っぱい、い~っぱい食べたよね~♡